No09_メタルファイバー

ミクロン単位の金属繊維から成る不織布の焼結体です。
織金網が表面濾過であるのに対し、メタルファイバーは表面濾過+内部濾過の構造をもっています。空間率が極めて高く、優れた異物補修効果を発揮します。
「省エネルギー・高速濾過」を実現できるフィルタメディアです。
※右の画像はフェルトを金属繊維にしたものです。

特長

  • 空隙率が高いため、低い圧力損失で高い濾過精度が得られます。
  • 深層濾過タイプですので、高い異物捕獲容量を有しています。
  • 金属繊維が互いに絡み合い,強固に焼結されているため、高圧下でも目開き・剥離がなく、安定して濾過性能が維持されます。
  • ステンレス鋼の特長である耐熱性、耐化学薬品性を有し、様々な流体の濾過に対応します。
  • 素材ファイバーからの一貫生産により、1~100μの幅広い濾過精度に対応。
  • お客様の要望により、各種濾過特性を改良して特殊仕様にも対応します。
  • ステンレス鋼の特長を生かして、様々な物理的・化学的再生洗浄が可能。

用途・効能

  • ミクロンオーダーのステンレス鋼繊維で作られたデプスタイプの濾材で、高温、高圧の下でも安定した濾過効果を発揮します。特に化合繊工業の原料精製、モノマー、ポリマー、紡糸、フィルム・製造ラインでのフィルターの果たす役割は極めて大きく、従来の金属、樹脂濾材等に比べ様々な異物を効率良く高い精度で除去します。
  • 重合、ポリマー移送中などに生成するポリマー異物(ゲル)、触媒金属異物、艶消剤凝集物、その他塵埃等を均一分散化、あるいは捕集除去する効果が非常に高く、紡糸においては糸切れ、毛羽を減少させ、フィルムでは異物に起因する疵(きず)を極少にします。
    製品の品質を格段に向上させると同時に、ラインの安定化、操業サイクルの延長、歩留りの向上等に大きく寄与します。